人生は学ぶこと!現役消防士が紹介する勉強になる漫画(マンガ)!

ご無沙汰しております。 数少ない読者の皆様にはご迷惑をおかけしております。 ようやくこの備忘録的なブログを書く時間が捻出できそうになりました。 ですので、またよろしくお願いします。

とは言え、いつまで続くやら…。

マンガを読んで何が悪い!

さてさて、今回はマンガについてのお話です。

まずは質問。 「漫画ばっかり読んでないで勉強しなさい!」 みたいなことを言われたことはありませんか? よく聞く話なんですけど、実は僕は言われた記憶がありません。

というのも、うちは両親もマンガを読むからです。 週間漫画はジャンプとマガジンを毎週購入してもらってました。 それだけでなく、人気の作品は単行本も買ってもらってましたね。 当時だとドラゴンボール幽遊白書スラムダンクは全巻ありました。 親はゴルゴ13あぶさんを買い集めてましたが…。

そんな家庭だったので、上記のセリフは説得力がないせいなのか言われた記憶がないというわけです。 そもそも親子の会話でもマンガについて語ることがありましたし。 まあある程度勉強も出来ていたからうるさく言わなかったのかもしれませんが、今更知る由はありませんね。

とはいえ、今も少なからず漫画は娯楽だから控えろ、みたいな風潮はある気がします。 世界に誇る日本の漫画とアニメ、なんて語るのはもしかするとそれを売りたい側の情報操作なのでは?とか考えたり。 絶対悪とまでは言わないにしても、なくてもいいんじゃない?と言う大人はまだ多いはずです。

だからこそ皆さん、声を大にして言いましょうよ。 「マンガを読んで何が悪い!」と。

マンガから学ぶことだってある!

じゃあマンガは何か役に立つのか!なんて言い返されたら悲しいです。 多分その人、ちゃんとマンガを読んでないと思うんですよね。

ストーリー物のマンガは基本的にドラマです。 作品を読めば泣いたり笑ったり、感情が動かされます。 表情と合わせて心理描写もわかりやすく描くので、小さい子どもでも相手の気持ちを考え、汲み取ることができるようななります。

それこそ、マンガを読んで泣いたことないですか? 僕はあります。 さよならドラえもんは未だに100%泣きます。 あれだけはアニメの予告で流されても涙腺が崩壊します。

他にも青年向けのマンガだと、例えば政治的な内容が入ってきたりします。 ゴルゴ13は社会情勢の裏までを網羅してたりするんです。 昔の話を読み返すと、報道されるよりも前に事実が書かれていることもあったりします。 そもそも内容を理解するためには予備知識が必要だったりもしますが、そこは大人として頑張ってください。

それだけでなく、教材として存在しているマンガも存在します。 言わずと知れた「まんが日本の歴史」シリーズとかですね。 世界史もありますし、偉人シリーズもあるので一度は読んだことがあるのではないでしょうか?

それこそ同級生で、総合点だと平均くらいなのにやたらと社会の点数がいい友達とかいませんでしたか? 多分そいつはマンガで勉強してたんですよ。 家にまんが日本の歴史が全巻あったりとか。 逆に僕は当時読まなかったマンガなので、成績はいい方ではありませんでした。

そこは頑張れよ、僕の両親。

実際に役立てているマンガを少しだけ紹介

だから僕が結局言いたいことは、こういうことです。

あるものを否定せず、役に立てる方法を考えろ、と。

マンガは為にならないからだめだ、ではなく、読むからには何かを学び取れ、です。

読み終えて「ああ面白かった!」だけではなく、せめてどこのシーンが良かったかを語るべき。 どうしてそのシーンが良かったのか、まで深く考えられればなお良いでしょう。 そしてそれをあなたの人生の糧にしていけばいいんです。

ということで今回の締めは、実際僕が今役に立てようとしているマンガ作品を少しだけ紹介します。 あ、先に断っておきますが、個人的な主観でしか書いてませんのであしからず。 併せて、最新のマンガをあまり知りませんので連載が終了している作品のみです。

まず最初は暗殺教室です。

週刊少年ジャンプで連載されていた作品で、アニメだけでなく実写化もされました。 月を破壊してしまうほどの能力を持った暗殺者が、何故か進学校である中学の落ちこぼれ組の担任をするというお話。

万事に成通する知識と能力を持つ教師(暗殺者)が生徒を指導する。 教育の理想の一つです。 どんな考えを持って若い芽を育てていくべきか。 そして成長とはどういうことなのか。 殺せんせーの言葉が非常に心に染みるとともに、後輩を指導する心構えを教わることができます。

2つ目の作品は、ツマヌダ格闘街(ファイトタウン)です。

ストリートファイトを町おこしに利用した街で、イラストレーターを目指すオタク青年が謎の格闘技で勝ち進みます。 その格闘技とは、祖父から教わった武術であり、それを少年に教え伝える謎の美人メイド。 その武術のルーツは? そしてなぜ少年が巻き込まれたのか?

こちらは古武術に近い謎の武術が非常に興味深いです。 体格に関係なく、今ある身体を効率よく使う方法が細かく描かれています。 また、他の武術の解説もあったり、戦いがあったりと展開が飽きません。 僕はこの解説を参考に体を使うようにしていて、人を持ち上げたり器具を使ったりに役立てています。

さらには、青年の師匠である謎のメイドの教えが非常にためになります。 子育てしている今、読み返すと改めて感心させられてしまうほどです。

ちなみに、連載する雑誌が2度変わったという珍しい作品です。

そして最後に頭文字D(イニシャルD)です。

言わずと知れた、公道最速を目指す青年たちの成長記録です。 週刊ヤングマガジンでの連載当時はスポーツカーブーム終焉だったにも関わらず、マニアックな内容が逆に人気に火をつけました。

僕は免許を取得できる年齢になる前から読んでいましたが、免許取得後に読み返すと勉強になることが多かったです。 別に最速を目指しているわけではないのですが、車をコントロールする技術の参考になります。 そもそも僕の仕事って、水を多量に積んだトラックを運転したり、病人をベッドに乗せたまま走ったりする仕事なんですよ。 ただ道路を走れればいいというドラテクでは足りない何かを考えるのに、いいアイデアをもらっています。

今回のまとめ

とまぁ、さらっと3作品を挙げてみました。 今回はざっくりとしたあらすじや参考にしている点を紹介したのみにしてしまいました。

もっと具体的な内容については、改めて紹介していく予定です。 是非皆さんの参考になれるよう、きっちり説明しますのでよろしくお願いします。

その他にも知識や元気をもらっている作品は多くあるのですが、それはまた機会を見て紹介していきます。

ではまた。

現役消防士の思う、ついていくべき上司はどんな人か?を語る

新型コロナウイルス感染防止対策に伴う緊急事態宣言の最中、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

外出自粛とは言え、何もするなというわけではなく、ステイホームの指示が出ているだけです。 外出が出来ない、とただ嘆くのではなく、逆に何が出来るのか、を考えるべきではないでしょうか?

たまにいますよね、いきなりキツいことを言う上司。 何か提案すると、とりあえずダメ出ししかしなかったり。 急に無茶振りしてきたり。

という事で、今回は皆さんが理不尽と感じている上司が果たして付いていくべき上司なのか?という事について書いていきます。

代案を出せない上司はついていくべき人ではない

まずはダメ出しが多い上司について書いていきます。

この人はとりあえず、暇なだけかも知れません。 人に対して文句ばかり言う人は、とりあえず人に対してマウントをとりたがる人だったりします。

発言権をとりあえずよこせ!と主張してるようなもんですね。

とはいえ、ミスがないようにチェックするのは上司の仕事。 なので、どうしてもあら探しになってしまうのではないかと思います。

ただ、このダメ出しをするときに代案をきちんと出してくれる上司は付いていくべき人です。

例えば、僕の周りの事例ですが、火災予防啓発用品の構成を作っている時に、 「もう少し格好良くできないの?」 という上司であれば、付いていかなくていい上司でしょう。

逆に、 「色のパターン増やしてみてくれる?それと文字の配置をこっちのパターンも作れないかな?」 なんて感じで、 提案を頭ごなしに否定するのではなく、具体的な代案を出せるような人は付いていくべき上司です。

実例はどちらも実際にいた上司です。 個人が特定出来ないように表現は少し曖昧にしていますが、 まぁ僕が言いたいことは伝わったのではないでしょうか。

理不尽なことを言う上司の本心はどこにあるか?を理解できる人間になろう

とはいえ、上司は自分で選べるものではないことが多いと思います。

前述した2種類の上司は、どちらも自分より経験を積んでいるのは間違いないわけですから、 ついていくべき上司じゃないから相手にしない!なんて出来ないわけです。 消防はそもそも階級社会なわけですし。

だからこそ、若い職員の皆さんには、 何故その上司が理不尽なことを言うのか?を少し考えてみて欲しいです。

理不尽な事に対してただ文句を言うのは誰だってできます。 でも、それを繰り返していくと、行き着く先は前述した、付いていくべきではない上司になってしまいます。

そうではなく、その一歩先を考えてみること。

例えば若手の皆さんが多く感じる理不尽さは、訓練の厳しさではないでしょうか。 もちろん、僕にも経験があります。

僕の所属している消防本部では、救助隊は試験などなく、配属された職員が任命されます。 人事異動が発表されてから遅くとも半月後には、救助隊として現場に出動することになるのです。

人を救うために増え続ける資機材。 それを壊さないように、そして確実に使いこなせなければならない。 それを10日前後で全て出来るようにしろと。

知識も経験もない若手がいきなりオレンジ服を着て、悲惨な現場で活動する。 そうすると、困っている人を救えないどころか、その隊員が死ぬかも知れない。

そう考えると、訓練が厳しいものになるのは当然ですよね。 上司だって、隊員の命を守る責任がありますし。

だからきっと、どんなに理不尽な事を言う上司でも、理由がないことはないんです。 だからこそ、理不尽さにある本心をわかる人になって欲しいと思います。

まとめ

ということで、今回は付いていくべき上司はどんな人か?という話を書かせていただきました。

経験豊富な上司なんだから、頭ごなしに否定しないで代案出してよ! というメッセージも含んでいるわけですが、理不尽さは存在する。 それには理由もある。 この事についても、若い職員には知っていてほしいところです。

皆さんも、コロナウイルス対策のステイホーム、 ただ文句を言うのではなく、代案を考えて乗り越えていきましょう!

腰痛について ~経験して学んだ腰痛の対策、予防法と消防の職業病について~

今年は暖冬のようで、地元の方も雪が降る日が少ないです。 おかげで朝の雪かきに追われることもなく、なかなか平穏な朝を迎えられて助かっております。 雪国の朝は雪かきと道路凍結との戦いですからね。

ところで今回の記事は、雪かきからの「腰痛」についてのお話です。

雪搔きとギックリ腰について

経験されたことがあればわかると思いますが、雪かきってなかなかに重労働です。 そのせいもあってか、僕の人生初のギックリ腰は雪かき中に発生しました。

消防に就職して2年目の冬だったと思いますが、ちょうど人生で一番体が鈍ってる頃でした。 職場に慣れ、田舎の勤務なので仕事も多くなく、さらには訓練もほとんどない。 そして飯当番なので、最後に残ったご飯は全部自分が片付ける。 そんな環境のせいで、体重と見た目が一気に変わっていた時期でした。

たまの体力錬成、気合いを入れて家の駐車場の雪かきを開始。 ちょっと多めの雪を持ち上げたら、グキっとなりました。 腰の角度が変わらないように変な姿勢を保ちながら、ゆっくりと家に入り、そのまま崩れ落ちました。

たまたま2日間の休みの日だったので、とりあえず安静にし、休み明けに普通に職場に行きました。

ちょうどその頃は通信員勤務がメインだったため、あまり腰に負担をかけずに勤務できました。 飯当番や掃除も、父親から借りたコルセットを使用してなんとかこなすことが出来ました。

この人生で初めてのぎっくり腰は、確か27歳の時でした。 この年でもぎっくりになるんだなぁ…なんて、ちょっとショックを受けました。

僕の腰痛(ぎっくり含む)の歴史と癖

とはいえ、実は僕は腰痛持ちでした。

最初の腰痛は、大学生の頃。 当時、運動量が減ってきたのに食べる量は変わらず、そしてお酒も飲むようになったため、急激にお腹が出てきました。 いわゆる、ビール腹です。

20歳になったばかりでビール腹?となりそうですが、怠惰な大学生はそんなもんです。

ちょうどこの時から、慢性的な腰痛が出るようになりました。 この時は体重の増加と筋力低下が原因だったと思います。 少し痩せたら痛みがなくなりました。

ですが、これ以降、疲労が溜まると腰に違和感、酷いときには痛みが出てくるようになってしまいました。

そんなカラダになってしまい、迎えた27歳の冬、初のぎっくり腰。 そして今から2年前、2度目のぎっくり腰をやっております。

こっちは仕事中(午前中)だったのですが、一日をなんとかこなし、早退して整体に行かせてもらいました。

ぎっくり腰を含む腰痛の原因は2つあり、神経か筋肉の損傷によるもの

この2回目のぎっくり腰で、人生初の整体に行ったのですが、非常にためになりました。

整体の先生によると、今回のぎっくり腰の原因は、疲労蓄積で固まった筋肉が悲鳴をあげた状態とのこと。

一般的に腰痛の原因は、大きく分けてふたつあります。 それは、神経の損傷によるものと、筋肉の損傷によるものの二つです。

神経の損傷とは、椎間板ヘルニアなどにより神経に刺激が与えられている状態です。 こちらの場合は、原因が骨の変形などによるものですので、現代の医学では手術を勧められます。

筋肉の損傷とは、背筋などが捻挫状態、又は筋断裂状態にあることです。 ぎっくり腰の場合はこちらにあたり、主に背筋の捻挫です。 程度が重いと、筋断裂を起こしていることもあります。

僕もそうですが、普段の姿勢が猫背になっている人は、慢性的に背中側の筋肉が無理矢理引っ張られた状態になっています。 背中側の筋肉たちが引っ張られたままになると、筋繊維が損傷してしまい、断裂を起こしやすい状態になってしまいます。

筋肉の構造は、ゴムをイメージしてもらうとわかりやすいです。 少し古くなったゴムを使おうとして引っ張った瞬間に切れたことってありますよね? ゴムは古くなると固くなり、所々に裂け目が出来ますが、この状態で引っ張るとブチッと切れます。

筋肉も同様に、ずっと引っ張られた状態が続くと小さな損傷が起きてしまい、その状態から強い力で引っ張ろうとするから筋繊維が切れてしまう、という仕組みです。

腰痛の対策について、それはブリッジと、普段の動きを見直すこと!

なんとなくぎっくり腰のメカニズムは説明してみましたが、じゃあ予防策はないのか?という疑問にたどり着きます。

実は、2回目のぎっくり腰の時、数日整体に通ってほぐしてもらった時に、先生から予防策を教わりました。

要は、凝り固まらないようにする必要がありますよ、とのこと。 それには、ブリッジがいいとのことです!

ブリッジって、小学校の体育の授業でやった、あれです。 仰向けに寝た状態から、手と足で床を押して体を持ち上げる、あれです。

ブリッジをするには、一見すると腕と足の筋肉を使うように見えますが、 肩から足先にかけての体の裏側の筋肉を総動員させる必要があります。

中でも普段の生活ではあまり正しく使うことが出来ない背中の筋肉を、きちんと縮めた状態で力を出すことができます。

筋肉の構造で力を発揮する方法はアイソメトリック、コンセントリック、エキセントリックと3種類あります。

説明はここでは省略しますが、ぎっくり腰を起こすのはエキセントリックの状態で、ブリッジはコンセントリックからのアイソメトリック状態になります。

こうすることで、通常の緊張状態から緩める方向に稼働することにより、背中の筋肉をほぐすことが出来る、というメカニズムです。

ちなみに、ぎっくり腰で病院にかかると湿布とコルセットを処方され、安静にしろと言われて終わりになりますが、これに従うだけだと根本的な解決にはなりません。 もちろん、治療としては湿布・固定・安静の三点セットが有効だとは思いますが、これらは対策ではないため、僕のようにどこかで再発する可能性が高いです。

腰痛やぎっくり腰などの腰回りのトラブルを防ぐには、上記のようにケアする方法をすること、 重い物を持つとき、強い力を出すときは腰を入れることなどが重要になります。

まとめ…腰痛は、消防職員の職業病

ということで、今回は腰痛について解説なり体験談なりと長く書いてしまいました。

ですが、まだ補足が必要ですので、それはまた別の機会に書こうと思います。

最後になりましたが、僕の職場での腰痛について。

消防に限らずですが、医療現場に近い人達って職業病としての腰痛が結構あるんですよね。 介護職、看護職なんかがそうです。

普段から自分と同じとか、自分より重い人達を相手にしてます。 日常生活だと、そんな重さを扱う事ってないんですよね。

消防もそうです。 救急活動中はぐったりした人を狭い通路や階段を通って搬送しなければなりませんし、 火災現場では長時間管そうを持ったまま突っ立ってなきゃないです。 (実際には動き回ってますが)

それでも助けを求める119番通報があれば出動するので、現場でうずくまってしまわないよう、 仕方なくコルセットを巻いて活動しているというわけです。

ですが、上記のとおり、コルセットは根本的な解決にはなりません。 むしろ慢性的な痛みの原因になりうるもの、と認識しておいたほうがいいでしょう。

もし現在、すでに腰痛を患っている方や、寒さのせいでぎっくり腰になった方がいらっしゃったら、 まずは安静にして適切な治療、良くなったら予防に切り替えることをおすすめします!

今日はこの辺で。

新年の目標を立てるには、日記を書くこと!消防の日誌(日記)と同じく、自分を振り返ることが大事!

貴重な読者の皆さま、ご無沙汰しております。 約2か月振りの記事です。 

まぁサボったことに言い訳はしたくないので書きませんが、逆にこの記事をアップするタイミングを失った気がしてなりません。 もし今日のこの記事が参考になった人には申し訳ありません。次回からはタイミングを狙って更新できるように頑張ります。

ちなみに、適切なタイミングを逃すことを「間抜け」と申します。 間抜けで申し訳ありません。

新年の目標は、何のために立てるのか

さてさて本題です。

新しい年を迎えると、新たに目標を立てる方が多いと思います。

それこそ、小さい頃は親に言われて、どうでもいいような目標を立てていたのではないでしょうか? 「一日一善」とか、「毎日一時間勉強する」とか。

でも、多分長続きしなかったと思うんですよ。 長くて2週間とか、早ければ三が日中で終わり。

大人になって振り返り、逆に何故長続きしないのか?と考えてみたんです。 それは、目標がちゃんとした目標じゃないからじゃないかと。

一日一善って、何のためにその目標を掲げるの? 毎日一時間勉強って、なぜ一時間なの?

そんなはっきりしない目標なら、達成できないのは当然ではないでしょうか!

新年の目標を立てるために、きちんと自分と向き合うことが大事

じゃあ新年の目標って、どうすればきちんとしたものが立つの?という話ですが、 これは何より自分と向き合うことが大切です。

英語の疑問詞で、5W1Hってありますよね。 何、何故、いつ、どこ、誰、どのように。 これについてを考えてみればいいだけです。

例えば、一日一善という目標を5W1Hに当てはめる。 何故一日一善なの? それは自分のため? どの程度の一善をするつもり? これらに明確な内容がないと、当然続かないでしょう。

逆に、一日一時間勉強するを5W1Hに当てはめる。 今まで30分しかやってなかったが、成績を上げたいから一時間にする。 まずは来週の英単語の小テストに向けて、普段の宿題とは別に自主的にやってみる。 寝る前に、単語帳を30分読み進めてみる。

という感じに進めれば、今の自分より未来の自分が進歩しているための目標に感じられ、 結果的にしっかりした目標を立てられたんだなぁという話になるものです。

新年の目標を立てるために、日記を書こう

さて、自分に向き合うことが大事とお伝えしました。 自分と向き合うことで自分は今何が出来ているのか、それとも何が出来ていないのか。 そして、どうなりたいのかを自分と向き合う事で考える。

その結果、自然と目標が立つわけです。

では、自分と向き合うために何をするべきか?というところが、実は今回の一番大事なところです。

それは、日記を書け!ということです。

普段から日記をつけている方は、実際どのくらいいらっしゃるでしょう?

今振り返ると、消防に就職して一番成長していたなと感じるのは、 ちょうど日記を書き記していた時期ではないかと感じます。

この時間にどんなことをしていたか、 この時に何か気になったことはなかったか、 次に似たような事があったらどうしたいか、 そんなことをちょっとずつ、書き連ねていました。

その結果、自分のペースで仕事をしっかりと進められただけではなく、 自己啓発として新たな資格を取得できたりしました。 (この時は危険物取扱者乙4類でした)

とまぁ、自分の経験から伝えたいのは、日記をつけると実はいいことがあるんだよ、ということです。

日記を書くコツとポイント

ではここで、日記を書くコツ、そしてポイントについて、僕が思うことを伝えていきます

まずは、習慣化をすること。 例えばいきなりA4サイズの日記帳を購入し、それにびっちり書こうとしないでください!

そうではなく、何でもいいので日記を書くノートと筆記用具を用意し、 まずは机(テーブルでも可)に向かって5分だけ、 日記を書こうとしてみてください。 これをまずは1週間程度は続けてほしいかなと思います。

だんだんと、初めは1行ずつで良いから書く。 中身は何でもいいですから、まず何かを書く。 そうすると毎日続けるうちに、書ける量が増えていきます。

さらに続けると、何も考えずに日記を書き始められるようになってきます。 それどころか、書かないと気持ち悪いくらいになるはずです。

ちなみに、日記を書くときは、 これを誰にも見せない前提で、自分としっかりと向き合い、 その感情を書き記してください。

初めは感情を書きますが、それが段々と論理的になっていきます。 今、自分はこう思う。だが、こうしたい。 そのためにはこうしてみる必要がある。 ならば、こうしてみようか!

こんな形の文章に変わってくれば、おのずと目標が浮かんできます。

これが、あなたの新年の目標になるはずです!

消防と日記(日誌)についてと、まとめ

ちなみに、消防と日記について話しておきます。

正確には日記ではなく日誌ですが、消防には一事案一報告という原則があります。 簡単に言うと、サイレンを鳴らして出動したら記録を残せよ!です。

報告書として、こういう事案があったので、こう対処しました、を残すだけなので、今回取り上げた日記とは若干異なるものです。

ですが、これも仕事の一つのため、普段から書類を作成してると、仕上げるのが早くなるので積極的に書いた方がいいです。

いずれにせよ、ただ一日を過ごすよりも、 過ごした日を振り返ることで前に進むことができますし、是非日記は書いていただきたいです。

…できれはば年末から書き始めて、新年の目標を立てるのに役立ててほしかったんですがね(汗)

では、今日はこの辺で。

消防士に求める人材は?どんな心技体を備えるべきか、考えてみた

台風19号が各地で甚大な被害を発生させました。

河川の氾濫や決壊、そして強風や竜巻による被害など、 改めて自然の驚異、それに日本は風の国であることを実感させられました。

ただ、明るいニュースもくれた、日本です。 ラグビー日本代表が、ワールドカップ初のベスト8進出です。

地元の利もなかったとは言えません。 でも、勝てない相手には勝てないのです。 今回は見事に勝利を得て、先に進めることを素直に喜びたいと思います。

さてさて、話は変わります。 連載シリーズ、第3弾となります、消防職員に求める人材についてです。

今日は「心技体」について。 どんな心、体、そして技術があればいいのか。

連載の中で、既に述べている項目は多々あります。 ですので、まとめに近い形になってはいますが、さらに詳細にまとめられたらと思います。

それでは、本編をどうぞ。

消防職員に求められる人材の「体」とは

順番が逆になってしまいますが、まずは求められる「体」について説明していきましょう。

ここの答えはシンプルに、体力はあればあるほどいい、です。

以前、職場の先輩からこんな質問をされました。

「救助要請が入って、現場に向かったら、車の下敷きになっている人がいた。  まず、お前ならどう助けようと考えるのか?」

そうですね、まずは持ち上げる機材が救助工作車に何種類か積載しているので、 車の大きさを見たり、現場の周囲の状況を見たり、あとは動かせるかどうかを考えて・・・

なんていう話をしようとしたら、 「余計なこと考えずに、まずみんなで持ち上げてみるのが早いよな」 という回答をされてしまいました。

困っている人をとにかく早く助けるには、どうすればいいのか。 救助隊ならいろんな資機材を使用して、より安全に・・・なんて話ではなかったです。

車なら、持ち上げられるだろう。 そのために鍛えているんじゃないのか? それが一番早くて、簡単だろう。 そのくらいできなくて、なにが救助隊だ!

この質問をしてきた先輩は、こういう考えでした。 パワーがあれば、早く、簡単に救助できるという場面の一例でもあります。

また、火災現場でも、炎上火災であれば短時間で消火できるものではありません。 ホースを延ばして筒先を持ってあっちにこっちに放水して・・・ これを限られた人数で行わなければならず、ほぼ自分でなんとかしなくてはいけません。

瞬発的なパワーも必要、長い時間活動できるスタミナも必要。 ですので、体力はあればある方がいいです。

消防職員に求められる「技」とは

続いては、消防職員に求められる「技」について。

これについては、技術と知識を多く身に付けろ、と言いたいです。

技術と言えば、例えば、ロープの結索なんかがそうでしょう。 もやい結びや巻き結びなど、代表的なロープ結索がありますが、 単純に早く作ればいいというものではないのです。

実際に現場で使用して、作業は速いが突然ほどけた、なんてことになれば、 人の役に立つどころか、人に危害を与えることになるかもしれません。

そのためには、正確に、そして速く作業をできるように努力を積み重ねるしかありません。 これは、消防に限らず、技術職と言われる人には当然当てはまることだと思います。

また、技術だけではなく、知識も必要です。

あまり知られていないようですが、消防は事務仕事も多いのです。 当然、事務仕事を進めるには知識が必要です。 技術だけではどうにもなりません。

さらに言えば、業務上で身に付けた知識は、現場で生きてくることが多々あります。

例えば、住宅用火災警報器から音が聞こえるけど、火も煙も確認できない、なんて相談があるとします。 そんな時、 ホコリが溜まってくると構造上間違って鳴動することがあるとか、 電池切れの時には普段の警報音とは違う音が鳴る、といった知識があれば、 住民のみなさんも安心できますよね。

また、ひらめきは、何もないところから降ってくることはないのです。 自分の経験や知識、それを組み合わせたら、たまたま新しいアイディアが生まれた、という結果に繋がります。

世間で話題になるヒット商品も、全く新しいものであることも確かにありますが、 多くの商品は、以前からあったものを組み合わせた商品です。

僕の言葉でまとめるなら、 「ひらめきは積み重ねの組み合わせ」 となるでしょうか。

消防職員に求められる「心」とは

さて、ここまで体と技について書いてきました。 では最後に、「心」について書いていきましょう。

ちなみに、消防業務のもっとも根本となるものって、皆さんご存じでしょうか?

これは、消防法第1条に他なりません。 実際に条文を読んでもらえると、いろいろと長く書いてあります。 ですが、要約すると、「国民の生命、身体及び財産を守ること」を目的としています。

そのために、消防士はひとりひとりが国民(地域住民)の生命、身体及び財産を守るんだ! という気持ちを日々持ちつつ働いています。 でないと、究極のサービス業としては成り立ちません。

あくまで、自分のためではなく、国民のため。 国民のためといいますが、地域住民のため、という言い方の方がしっくりきますね。 消防法は法律ですが、消防は市町村単位の地方公務員ですからね。

ですから、これから消防士を目指す人は、住民ファーストを意識してみてください。

少しだけまとめ

という訳で、3回に分けて自分の考えを述べた、消防職員に求める人材とは?ですが、 一旦締めたいと思います。

1回目は、どういうタイプがいいのか。 2回目は、どういう体格がいいのか。 3回目は、トータル的にどういう人がいいのか。

うまくまとめることができないため、3記事に分けてしまいましたが、 是非これから消防を目指す方、 そして消防職員を見る側の方たちにも、参考にしてもらえればと思います。

よし、今日はこの辺で。

今回のシリーズはこちら。 仲間にしたい人材。職人気質とオールラウンダー

消防職員に向いてそうな体格、体型と人柄

消防士に求める人材は?救助隊員、救急隊員、防災訓練等で求められる体型・体格・人柄について考えてみた!

台風が接近中です。 今回は地球で一番の規模の台風が来ている、なんて報道されています。

人工衛星のおかげで、人は天気をより正確に予測できたりするようになりました。 それでも外れることは多々あります。

今、ちょうど新採用試験の日程を消化中のようですが、 やはりこちらが望んでいる人材と、 応募してくる人材には多少なりとも差異が発生してきます。

以前少し書きましたが、公務員は基本的に、試験を突破することができれば採用されます。 さらに言い換えれば、予め答えが用意されてある問題に対して、 出題者が望む回答をできるか、を試しているわけです。

ですが、実際の災害現場って、答えはあってないようなものです。 ちょっとだけ、採用試験の目的に反してますよね。

もちろん、その根本には消防法第1条があります。 住民の生命、身体、財産を、守らなければなりません。

とはいえ、採用となると、一番の要望は 「一緒に働いていても大丈夫な人間なのか?」 になってくるわけです。

それを踏まえて、前回の記事から連載式でお送りしている、消防が求める人材について語るシリーズ。 今回は第2回、「どういう体型・体格・人柄の人が求められるか?」を書いていきます。 大きく3つに分けて書いていきます。

それではよろしくお願いします。

救助隊員に求められる人の体型・体格・人柄について

まずは、救助隊員に求められる体型・体格・人柄について書いていきましょう。

その前にざっくりと説明しておきますが、救助隊員とは、 「危険な場所に進んで入り、困ってる人を助け出す最前列の隊員」です。

例えば、ある建物で火災が発生し、建物の中に逃げ遅れた人がいるとします。 そんな場面で、火と煙が充満する建物の中に進入し、人を探し出す活動をするのが救助隊です。

その他にも、 マンホールで作業していた人が、急に動かなくなったけど助け出せない、 交通事故の現場で、車の中に挟まれた状態で動けない人がいる、 などの場面で、助けを必要としている人を助け出す活動のメインが救助隊です。

ちなみに、助けが必要な人のことを、要救助者と呼んでいます。

そんな救助隊員に求められる人材は、 ・狭いところへ進入しやすいが、人を確実に救出できる中肉中背、もしくは小柄 ・危険の伴う場所へ進入した救助隊員を支える、又は確実に引き戻せるアンカー ・活動全体を把握できる広い視野、豊富な知識を持つリーダー ・要救助者を絶対に助け出す、という強い心を持って行動する人

まとめるとこんなところです。

救助隊は精神的にも肉体的にも辛い現場で、先頭を進むことになります。 役割も様々あり、個性が生かせることもあれば、個性が邪魔をすることもあります。 さらに、隊として活動していても、活動中は一人ですべてを処理しなければならない場面もあります。

ですので、要約すると、努力を継続することができて、最後までやりきる人であると考えています。

救急隊員に求められる人材の体型・体格・人柄について

次に、救急隊員に求められる人材の体型・体格・人柄についてです。

その前に、救急隊員の活動ってどんなの?という話ですが、 世間の皆さんからすると「救急車に乗って、病気の人を治療する」と思われているかもしれません。

実際のところ、救急隊員の業務というのは、 「病院で治療を受ける必要がある傷病者を、適切な応急処置をしながら搬送する」 ことが明記されています。

ですので、救急車内で医療行為に当たることをしてしまうと、医師法違反に当たります。 実際のところ、喉が乾いている人に水を与えることも禁止されているのです。

そんな救急隊員に求められる人材をまとめると、以下の通りです。 ・体は細いが力持ち ・観察力と洞察力がある人 ・丸顔

都市部ではマンションなどの通路が狭く、高い階層に住んでいる方からの救急要請が考えられます。 地方でも、車やストレッチャーで近づけずに搬送距離が長くなることが多くあります。 ですので、体は細いが力持ちだと、便りがいのある隊員になれると考えられます。

そして、救急隊員が傷病者(患者とは呼びません)と接触してから病院を選定するまで、 この傷病者はどういう症状なのかを見極める必要があります。 どのくらい思い病気か(重症度)、一刻も早い処置が必要なのか(緊急度)を観察し、 判断して、適切な病院に収容依頼の連絡を行います。

この時になるべく余計なオーバートリアージ(より重い、悪い方で判断する)を減らすために、 観察力とともに洞察力が重要になってきます。 そうすることで、受け入れる病院側の負担が減り、より適切で早い処置が受けられるのです。

なお、丸顔は救急隊員に向いている、と書いておきましたが、 単純に傷病者や住民に安堵感を与えられるのではないか、と考えたからです。 しょうもない理由ですみません。。。

防災訓練などの担当者として求められる人材の体型・体格・人柄について

では、最後に防災訓練などの担当者に求められる人材の体型・体格・人柄について触れていきます。

実は、消防業務の中で重要視されているものの中に、 対住民の場面での対応力が必要とされています。

どうしても地方公務員という立場のため、住民の皆様には強く出られないことが多くあります。 それでも、信頼を得つつ、伝えなければならないことはしっかりと伝えなきゃいかん! という立場で仕事をしなければなりません。

それができるかどうかを積み重ねる場が、防災訓練などの担当に当たったときです。

一例として、こんな人が向いているというのを挙げておきます。 ・話しかけやすそうな雰囲気の人柄 ・強面だけど優しく丁寧な口調 ・よくしゃべる人 ・子ども好き

防災訓練指導にいくと、住民の皆さんが抱えている問題として、 消防さんに聞いてみたいことがあるけど、なぜか聞くことができない、ということがよくあります。

それを解決してくれるであろう、というのが上記した方々ではないでしょうか。

聞くことができない理由が、自分の話に耳を傾けてくれるか心配だ、というのであれば、 話しかけやすそうな雰囲気の方になら聞けそうかも、となりますよね。

同じ理由で、強面だけど優しく丁寧な口調の人であれば、 間違って変なことを質問しても聞いてくれそうだな、と考えてくれるはずです。

また、よくしゃべる人であれば、気軽に質問してもすぐに回答してもらえるだろう、 なんて想像してもらえ、質問しやすいでしょう。

そして、最後の子ども好きは、最強ですよね。 面倒見のいい人だな、この人ならなにか聞いても悪いことは言われないよな、 なんて想像してもらえると思います。

本日のまとめ

ということで、今回はどういう体型、体格、人柄の人が消防に向いているのか、 を自分なりの意見としてまとめてみました。

簡単にまとめてしまえば、 いろんな人が必要で、うまく長所が合うポジションを探してほしい、 という考えです。

でもその根本には、住民の役に立ちたい!という気持ちが必要不可欠です。 優しくもあり、厳しくもある。 そして、なによりもそのために努力できる人であれば、消防に限らず、 どんな場面、どんな場所でも頼られる人間になれるのではないでしょうか。

そんな仲間と一緒に働けたら、幸せだな・・・ なんて考えております。

もしこの記事を読んで、消防を目指したい!となった方は、 まず自分がどういう人間なのか、自分の取り扱い説明書を作ってみましょう。

という問題提起をしたところで、今日はこの辺で。

今回のシリーズはこちら。 仲間にしたい人材。職人気質とオールラウンダー

消防職員が兼ね備えるべき心技体

消防士に求める人材は、オールラウンダーと職人気質!消防職員が考える、仲間に欲しい人材について考察

先日、9月9日は語呂合わせで救急の日でした。

世界規模で見ると、9月11日はアメリカでのテロがあった日で、今年も追悼式典なんかが開催されていたようです。

要するに、9月は防災関連のイベントデーが多い!ということなんですが、 だからってブログを更新してないこととは別ですよね。

ということで、ちょっと今回からは時間をかけながら、連載シリーズを展開することにしました。

題材は、以前にも少し書きましたが、消防士に向いている人、仲間になって欲しい人についての考察です。

ちなみに、前のシリーズはこちら。 消防職員に欲しいのはトーク力

結論として、消防に求める人材はオールラウンダータイプと職人気質タイプ

初めに僕の考えを結論として書いておきますが、消防に欲しい人材としては、 オールラウンダーと職人気質です。

オールラウンダーとは、簡単に言えば何でも屋さんタイプです。

弱点がないといえば聞こえが良いですが、逆に言えば飛び抜けた所もない。

全体のレベルが高ければ、ユーティリティプレーヤーとして引く手数多になりますが、 逆にレベルが低いと全てが中途半端なので、逆に不要品扱いされてしまいます。

そして、職人気質とは、簡単に言えば専門家、変な言い方で言えば専門バカです。

オールラウンダーとは逆で、一部に飛び抜けた知識や技術を持つタイプ。

天才型とも呼ばれることがありますが、飛び抜けて出来る部分以外は全くダメ、というパターンが多いです。

天は二物を与えず、と言った表現をされたりもしますよね。

ちなみに僕は、どちらかと言えばオールラウンダータイプです。 消防学校での成績で言えば、中の中くらいです。 チームオーダーを組むときに、先発とジョーカーには選ばれず、何かあったときの保険要員です。

自分の狙い通りのポジションですが、出番は約束されてないも同然ですね。

では、僕の経験や考えから出した、オールラウンダーと職人気質について、理由を説明していきます。

消防は異動があるからこそ、何でも屋オールラウンダーも、職人気質な専門家も欲しい

まず最初は、職場環境の視点からです。 異動があるからこそ、何でも屋のオールラウンダーも、専門家も欲しい!という所から説明します。

全国的に、消防は市町村単位で構成されています。 また、複数の市町村が広域連合などとなり、構成されていることも多くあります。

この理由について、財源確保のためや、共同運営だと事務方の負担が減るとかあると考えられますが、 ここで大事なのは、いずれにせよ勤務地が一つではない、と言うことです。

言い換えれば、必ず異動がある、ということ。 僕の勤務する広域消防は、およそ3~5年で異動になります。

つまり、その職場は、3~5年すると、人が全て入れ替わってしまうということ。

その時に、オールラウンダーな何でも屋がいれば、とりあえず何かあっても対応できますよね?というのが僕の考えの一つです。

また、前述しましたが、異動の際に、担当係の変更などもあるのが普通です。

勤務地が変わっても、同じ係を長く続けている方もたまにいらっしゃいますが、 その方は、〇〇畑(例えば、予防畑など)が長い、と呼ばれます。

その人達は、しっかりと根拠となる知識があったり、莫大な経験値をもっていたりと、とにかく便りになります。

そういう方達は、どこに異動になっても生き字引として、頼られるというパターンが多いです。

僕から見ると、僕自身が専門家ではないので、最後の拠り所としていて欲しいと思う人材です。

浅めの対応はオールラウンダー、 深めの対策は職人気質、といったように、 二重の対策があれば安心できるというものですね。

消防は妙に詳しい業者を相手にすることがあるからこそ、職人気質な専門家が欲しい

さて、次は僕の経験からもう少し具体的な経験からの話をしていきます。

現在いる署の前の所属の時、妙に詳しいというか、頭のいい感じの設備業者さんがよく来てました。

その方は、前例に倣ってとりあえず工事をする、というタイプではなく、 消防法を読み解き、この解釈もできますよね?と答えを出してくるタイプの方でした。

当時、設備の書類審査について、 「とりあえず、他の建物の書類を見ながら真似て審査してみて」 と先輩や同僚から教わっていた自分にとって、 この設備業者さんは巨大な壁に感じました。

その壁を切り崩してくれたのが、当時の主任さんでした。

その主任は、専門バカというより専門家で、とにかく設備には詳しい方でした。

業者から消防用設備等設置届が提出されれば、さらっと見ただけで決裁できるかどうかがわかるレベルだったようです。

例えると、買い物袋を何となく見ただけで料理のできあがりが見える、という感覚です。

消防は少人数で対応しなきゃないことがあるからこそ、何でも屋オールラウンダーが欲しい

さて、次は消防相手の住民の皆さんからの視点で説明します。

僕は田舎者なので、たまに都会に遊びに行くと、高い建物の並びにたまにびびります。

仕事の関係でそういった建物に入ったりはしないんですが、よくある大きな会社って、必ず受付がありますよね?

まぁ役所なんかは最たるものですですけど、どこに行けば用事が済むのか、わからないもんですよね。

「すみません、住民票が欲しいんですけど」 「はい、1階の2番窓口で対応します」

みたいな、案内役がいると安心ですよね。

実は、消防でも書類受付が多いんです。 避難訓練指導の依頼、防火管理者選任の届け、新事業の使用開始届けなど。

他にも、道路工事による通行止めの届け出、救命講習の申し込み、露店の開設届など。

今挙げたもので、全て消防に提出するものですが、対応する係が違うんですよね。

そして、担当係員が出動中だったりすると、また後で来てください、って話になってしまうんです。

そもそも、当番者が3人とかの職場もあるくらいですから、担当者がいない可能性がさらに上がっちゃいますよね。

そんな時に、広く浅く知識を持つオールラウンダーがいると、とりあえずの対応は出来るので、相手の一手間を減らすことが可能です。

ナチュラルに淡々と対応できるタイプとか、重宝されますよね。

ちなみに、僕は初任地では、3年目にこのタイプになってました。

とりあえず来署するお客さんは、一旦僕の窓口業務を通すことになってました。

消防に限らず、パーフェクトな人材はほぼいない。だからこそのチームなのだ

今回は、消防士に欲しい人材のタイプについて書きました。

本当なら、何でも完璧にこなす人が何人もいればいいんですが、まぁそうそういないんですよね。 いろんなのタイプがいてもいいと思ってますし、それが普通だと思います。

とはいえ、災害現場では、そんな悠長な事を言ってられません。

だからこそ、消防って必ず部隊、チームで動くんです。 個々がそれぞれの責務を全うし、最終的に困っている人の役に立つようにする。

新人だって、ベテランだって、住民から見たら、みんな消防士に見えるんです。 その道の、プロとして見られるんです。

という感覚を常に持って行動する、そんな人が消防には求められてるかもしれませんね。

という、面接試験のヒントを追加して、今日は締めたいと思います。

今日はこの辺で。

シリーズ続編はこちら。

消防職員に向いてそうな体格、体型と人柄

消防職員の兼ね備えるべき心技体