現役消防士の思う、ついていくべき上司はどんな人か?を語る

新型コロナウイルス感染防止対策に伴う緊急事態宣言の最中、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

外出自粛とは言え、何もするなというわけではなく、ステイホームの指示が出ているだけです。 外出が出来ない、とただ嘆くのではなく、逆に何が出来るのか、を考えるべきではないでしょうか?

たまにいますよね、いきなりキツいことを言う上司。 何か提案すると、とりあえずダメ出ししかしなかったり。 急に無茶振りしてきたり。

という事で、今回は皆さんが理不尽と感じている上司が果たして付いていくべき上司なのか?という事について書いていきます。

代案を出せない上司はついていくべき人ではない

まずはダメ出しが多い上司について書いていきます。

この人はとりあえず、暇なだけかも知れません。 人に対して文句ばかり言う人は、とりあえず人に対してマウントをとりたがる人だったりします。

発言権をとりあえずよこせ!と主張してるようなもんですね。

とはいえ、ミスがないようにチェックするのは上司の仕事。 なので、どうしてもあら探しになってしまうのではないかと思います。

ただ、このダメ出しをするときに代案をきちんと出してくれる上司は付いていくべき人です。

例えば、僕の周りの事例ですが、火災予防啓発用品の構成を作っている時に、 「もう少し格好良くできないの?」 という上司であれば、付いていかなくていい上司でしょう。

逆に、 「色のパターン増やしてみてくれる?それと文字の配置をこっちのパターンも作れないかな?」 なんて感じで、 提案を頭ごなしに否定するのではなく、具体的な代案を出せるような人は付いていくべき上司です。

実例はどちらも実際にいた上司です。 個人が特定出来ないように表現は少し曖昧にしていますが、 まぁ僕が言いたいことは伝わったのではないでしょうか。

理不尽なことを言う上司の本心はどこにあるか?を理解できる人間になろう

とはいえ、上司は自分で選べるものではないことが多いと思います。

前述した2種類の上司は、どちらも自分より経験を積んでいるのは間違いないわけですから、 ついていくべき上司じゃないから相手にしない!なんて出来ないわけです。 消防はそもそも階級社会なわけですし。

だからこそ、若い職員の皆さんには、 何故その上司が理不尽なことを言うのか?を少し考えてみて欲しいです。

理不尽な事に対してただ文句を言うのは誰だってできます。 でも、それを繰り返していくと、行き着く先は前述した、付いていくべきではない上司になってしまいます。

そうではなく、その一歩先を考えてみること。

例えば若手の皆さんが多く感じる理不尽さは、訓練の厳しさではないでしょうか。 もちろん、僕にも経験があります。

僕の所属している消防本部では、救助隊は試験などなく、配属された職員が任命されます。 人事異動が発表されてから遅くとも半月後には、救助隊として現場に出動することになるのです。

人を救うために増え続ける資機材。 それを壊さないように、そして確実に使いこなせなければならない。 それを10日前後で全て出来るようにしろと。

知識も経験もない若手がいきなりオレンジ服を着て、悲惨な現場で活動する。 そうすると、困っている人を救えないどころか、その隊員が死ぬかも知れない。

そう考えると、訓練が厳しいものになるのは当然ですよね。 上司だって、隊員の命を守る責任がありますし。

だからきっと、どんなに理不尽な事を言う上司でも、理由がないことはないんです。 だからこそ、理不尽さにある本心をわかる人になって欲しいと思います。

まとめ

ということで、今回は付いていくべき上司はどんな人か?という話を書かせていただきました。

経験豊富な上司なんだから、頭ごなしに否定しないで代案出してよ! というメッセージも含んでいるわけですが、理不尽さは存在する。 それには理由もある。 この事についても、若い職員には知っていてほしいところです。

皆さんも、コロナウイルス対策のステイホーム、 ただ文句を言うのではなく、代案を考えて乗り越えていきましょう!